2017年度 宣教・牧会の方針

2017年度教会標語   「神の家を想う  -思いを形に-」

【聖句】  「どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい。」

(フィリピの信徒への手紙4章6節)


2016年度を振り返って

 「神の家を想うー同じ希望の下にー」と言う標語を胸にして、この一年間を主イエスの導きによって、湖山教会に連なる皆さんと共に歩んで来ました。同時に、ひかりこども園の園児たちに聖書の喜びを語り、先生方や職員の方々と良い交わりを与えられました。地区長としての任期も無事に終了し、教会同士の連携に協力してきました。また、教区の常置委員として、教区の各委員会のメンバーとしても働きました。1つ1つのことに感謝します。
 「同じ希望の下に」というのは、私たちが祈り求めている会堂について、それぞれの願いが1つになって、会堂建築に進んでいく希望のことでした。この標語の通り、67周年記念の日には全体協議会を持つことができ、駐車場へ移設することが1つの方向性として打ち出されました。困難な状況にあっても、思いを1つにしようと一人ひとりが寄り添い、1つの同じ希望を描くことができました。
 ひかりこども園では園児たちと礼拝を続けながら、先生方と共に聖書を学んできました。理事表、園長を始め、職員の皆様と協力し、今年も、立派に育った44名の卒園児が与えられました。残念なことに、職場を離れる先生を見送ることもありましたが、主に在ってそれぞれの上に祝福を祈りました。
 しかし、良い事ばかりではなく、今年も、3名の愛する兄弟姉妹を天に送り、深く悲しみました。天から私たちを見守り、励まして下さっていると信じながら、その方々の分まで会堂建築に尽力したいと思いました。
 一つ一つ行事を丁寧に、心を込めて奉仕下さる一人一人の上に神さまが働いてくださり、これらの一つ一つが積み上げられて、神さまによって祝福された一年でした。
 
2017年度へ向けて
 
今、サフランの家(敷地)の有償譲渡が完了しようとしています。会堂建築を進めていく基盤が、神様の導きによって固まりつつあります。それは、いよいよ、熟した果実が新しい地に落ちて成長していくことを意味しています。
 サフランの家(敷地)を有償譲渡すると決めてから5年の歳月が経ちました。その間に天へと行かれた兄弟姉妹の思いがあります。生活の環境が変わり、会堂建築について色々と考えるようになった方もおられるでしょう。長い期間を経て、それぞれの思いに違いが生まれたり、変化が生まれたりします。また、教会には様々な世代が存在しますが、世代によっても考え方は異なっているという前提で、お互いの声に耳を傾けたいと思います。
 昨年10月21日の鳥取中部地震では、災害に備える必要を強く感じました。この会堂にもいくつかのひび割れが生じましたが、倒壊するような危険からは免れました。先輩の方々が立派な会堂を残して下さったことへの感謝と共に、今ある会堂も大切に使いたいと思わされました。しかしながら、この会堂は現在の耐震基準が出来る前に建てられたもので、補修箇所も増えてきました。2015年には屋根上の十字架を取り換え、今年度も2階外壁工事、電話線の破損に対応しました。それらは施設管理費と言う先代の方々が積み立てた資金によってできました。
 このような状況にあって、いよいよ、会堂について行動する時が来ているのです。
“教会”と言う言葉から想像するもの、与えられてきたもの、また、伝えていきたいものそれらをこの会堂建築を通して語り合う時がきたのです。世代間の「思い」を1つの「形」にしていくことでもあります。
 まず、一人ひとりの「思い」に耳を傾けながら、どのような意見も排除せずに向き合い、意見をすり合わせながら、最後には、神様の御心に任せてこの大きな事業へと、手を取り合って進みたいと願っています。
 そして、どのような時も、自分のことではなく、キリストを招く礼拝の場として何が求められているのかを真摯に考えて行きたいと願います。

 私が湖山教会らしくあると考えるのは、
   ①小さな集いを大切にする教会
   ②子どもたちを大切にする教会
   ③主の食卓に一人ひとりを招く教会
 この三つにまとめられます。
 「二人、三人」の集いから始まった教会であり、神に仕えるように小さな存在、特に子どもたちに仕えてきた教会であり、主の食卓に与る喜びを伝える教会として、創立当初からの信仰に立って歩みたいと思います。